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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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みつ

今月の小学3、4年生硬筆課題は、
「野鳥を守る心を育てる愛鳥週間」
毎年5月10日から16日までが愛鳥週間で
すが、5月に定められたのは、野鳥の巣
づくりと子育ての時期だから。

先月、伊勢神宮参拝のあとに立ち寄った、
おかげ横丁にある赤福の店内には、
「ツバメの巣づくりにご協力ください」
との張り紙があり、すでにツバメたちが
店内に出はいりする姿がありました。
ツバメが巣をつくる家は、商いが繁盛す
るとし、縁起が良いからとのこと。

また、愛鳥週間最終日の日曜美術館では、
日本画家 渡邊省亭の特集でした。
明治にパリへ渡り、印象派の画家たちを
魅了したとする省亭の花鳥画には、鳥た
ちへの深い観察眼がありました。表情や
羽毛の質感を明暗で表したみごとな描写
に、並はずれた技法が感じられました。

省亭は、16歳で日本画家の菊池容斎に弟子
入りした最初の3年間、絵を描かせてもら
えず、書ばかりしていたそう。また徹底的
に観察することを教え込まれたそうです。
そんな自らの修行時代を振り返った言葉に、
「画学に勉励すること、昼夜寝食を忘れる
くらい枕辺に紙筆を携えたまま、いつも寝
るを知らず」
とあるほど、ひたすら筆を持っていたよう
ですが、それにより、筆を完璧にコントロ
ールできる技術と観察力を身に着けたよう。
そのため省亭の絵には、書の素養が大きく
反映されていることがわかります。

いろいろな鳥たちが渡ってきて、動植物が
もっとも活動する5月。
身近な野鳥からも多くを学びながら、
ものみな、しだいに満つるときです。

3、4年生から各1名の作品を掲載します。


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