kasui 大人と子どものための書道教室

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しだいに空気が乾燥してきました。
空を見上げると浮かんでいる雲も夏とは違って
います。季節はいよいよ移り変わり始めました。「秋」という漢字には「禾(イネ)」がつきま
すが、禾はさまざまな漢字に使われています。

「稲」「穂」「科」「税」「秒」「程」「種」
「移」「稗」「黍」「藜」「委」「季」「年」…

イネのいろいろな性質が文字に表わされてい
ます。漢字にはそれぞれ成り立ちがありますが、
「秋」という字は、古くはとてもむずかしい字
でした。その成り立ちについては諸説あります
が、物的な証拠はないため、文字学もひとつの
説にすぎません。古来の人々のものを見る視点、
生活のなかからうまれた漢字。それらがもつ
それぞれの背景を思考するのは、やはり面白い。

「象形文字の論理からすれば、漢字ほどことば
を具体的に全的に表現しているものはない。
それは一語を一字に書きしるし、一字のうちに
形と音と意味とをそなえた完全な文字である。
それは、ことばとともにある文字であり文字
言語である。ことばは単なる音の連鎖ではない。
音は概念の媒介者にすぎない。文字はそれに形を
与え、内容を固定し、概念化するためのもので
ある」 白川静著作集2より

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