kasui 大人と子どものための書道教室

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孤独のそれぞれ

ようやく冬本番でしょうか。
寒いけれど、澄み渡る空気が気持ちがいいです。

今月の中学生の硬筆課題より
淡路島かよふ千鳥の鳴く声に
いくよ寝覚めぬ須磨の関守
源兼昌 金葉集二七〇

和歌では「千鳥」というと冬の景物。
「須磨」は、光源氏が退居した地であり、
『源氏物語』須磨の巻を思い起こさせる寂しげ
な地で、歌枕として定着しました。
作者は、冬に須磨のあたりを旅し、そこで千鳥の
もの悲しく鳴く声を聞き、いかにも余情をさそう
状況に、孤独なわが身と遠い昔の須磨の関守とを
重ね合わせたようです。
当時、旅に出るということは、ある程度の期間
その地に戻れないことを意味していましたので、
ときとして旅のうたは、失意や未練のようなもの
も見え隠れしています。
旅の孤独を歌枕にのせて詠んだ句。

ん!「孤独」
「孤独」という文字につい反応してしまうのは、
昨年末から、すっかりハマってしまったドラマ
のせい。
そう!あれです。『孤独のグルメ』!!
こんなにドラマを観たのも久しぶりです。笑

一人の男性がただひたすら食事を楽しむ、という
いたってシンプルなストーリーだけれど、主人公
井之頭五郎が心でつぶやく一言ひと言に可笑しみ
があって、とにかくいい。
「幸福に空腹をみたす」のとおり、食べるという
あたり前のいとなみに無類の幸せを感じておられ
ます。孤独の概念もそれぞれ。
自分が幸せと感じるなら孤独も上等です。

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