kasui 大人と子どものための書道教室

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重箱よみ

桜花の盛りは、あっけないほど早く、
こちらの気持ちとは裏腹に、はらはら~と
「また来春~」と手を振っているかのよう。

先日、歯科医院で歯のお掃除をしてもらって
いたときのこと、衛生士さんが、
わたしのお隣の患者さんに、
「次回は、ばついと にきてくださいね~」と。
???
なに?バ・ツ・イ・トって??
もしかして抜糸のこと?!
バッシの間違いじゃないのぉ???
でも間違えるはずがないとよく考えてみたら、
そうか!
歯科医院だと、抜歯もバッシで抜糸もバッシ
だからあえて抜糸を『バツいと』と重箱よみ
するのだな。
お掃除中に大きく口をあけながら大きく納得。

そういえば、「重箱よみのことばが好きだ」と
『銀河鉄道の父』で直木賞を受けた門井慶喜さん
のいつかの新聞にあった寄稿を思い出す。
「音+音 訓+訓 という同系連合みたいな組み合
わせが圧倒的に多いところへ、ひょいと音+訓が
あらわれるのは、何というか秩序を乱さない程度
の破壊というようなおもむきがあり、たのしい
のだ」とあった。

「秩序を乱さない程度の破壊というような
おもむき」まさに、『バツいと』という言葉を
聞いたときの感覚そのままを言いあててると思う。
そのほかに、変顔、別腹、駅中、盆暗、雁首など
を初めて耳にしたときもそう感じたように思う。
そういえば、仮名、雁垂も重箱よみ!
ふだんは、重箱読みなど気付かずに使っている
けれど、やはり日本語は、たのしくて深い。

ことば遊びやことばいじりを楽しむのは、日本語の
魅力であると感じるけれども、それは使い手の
センス、豊かさ遊び心からくるものであると思う。
美事なことば遊びに憧れる。

新年度がスタートし、教室の子どもたちは進級や
進学して、ますます気合いが入っているようす。
あせらず気長に地道に書きましょ。

ここで問題。
文中に、重箱よみはいくつあ~るか。笑

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