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KEISUI 大人と子どものための書道教室

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JOMON

9月!
台風や長雨にみまわれることはありますが、
概して空は高く澄みわたる月でもあります。

さて、今月で教室を始めて9年になります。
自宅の一室でスタートした教室は、2年後に、
自宅の2台分あった車庫の1台分を教室へと
リフォームしました。 そのリフォームのときに
お世話になったのは、 建築家のガクさんとその
ご家族。「金はいらない。食わせてもらえれば」
と材料費と手料理だけで完成した教室。笑

ガクさんといえば、お酒を飲んで楽しくなると、
決まって縄文文化の話になり、 夢中で話す姿が、
なんとも幸せそうで、決め台詞⁈は、
「縄文に還るべ‼」爆笑
「竪穴式住居は、地面に穴を掘りそれを床面とし
て生活していたから、そこに座って外を眺めると
地面が目線の高さにある。そのため、小さな植物
や地を這うさまざまな生きものまでが常に身近に
あった。だからこそ自然を慈しみ、自然と共生
する暮らしが普通だったのだろう。それに比べ
現代の暮らしは、高層マンションに住むなど、
地面から遠のいてしまっている。だから自然を
慈しむにも実感が湧かないのが現実だよね」

そんな話を思い出しながら、先日は、トーハクの
特別展『縄文 JOMON 』を観てきました。
今まで何度も観たことのある土器や土偶なのに、
今回の展示であらためて、縄文人の並外れた能力
に見入ってしまいました。

約1万年も続いた縄文時代は、自然に畏敬の念を
払う争いのない平和な時代。 それが終焉を迎え、
いまだ3000年ほどの歴史しか刻んでいないという
事実に、縄文の凄さを感じずにはいられません。
現代の日本は、物質的には豊かになったのかもし
れませんが、はたして本当に豊かといえるのだろ
うか?ガクさんの「縄文に還るべ」の言葉には、
日本人が忘れ、失ってきたものの重要性を考え
させられます。
また、今回の特別展に来場するの多くの入場者か
らも、縄文文化の価値や重要さへの指向性を示唆
しているように感じるのです。

ともあれ、教室は9年が経ち10年目。
9年周期でいえば今年は1年目、 新しいスタートの
年。教室の指導はもちろん、宛名書きや揮毫など
筆耕への意欲も増しています。書をとおしてお役
に立てるよう、今後も精進してまいります。

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