kasui 大人と子どものための書道教室

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好日

先日、映画『日日是好日』を観てきました。
茶道を習っていたころの自分と重ね、
また先生のお姿を思い出し、懐かしく、
しみじみとした情感が呼び起こされました。

11月、茶道では開炉の時季です。
口切りの茶事も行われ、茶人の正月とも
言われるくらい大事な月なのです。
茶道を習っていたころ、炉開きのお稽古日
が楽しみでワクワクしていたことを思い出
します。なぜなら、毎年その日は、先生が
お善哉をご用意くださり、社中の皆さんと
一緒にいただき、開炉をお祝いしたからです。
折敷にのせた蓋付の椀に入れられたお善哉、
その手前には、黒文字と杉箸が1本ずつ添え
られ、それをお箸のようにしていただきます。
「善哉」を訓読みにすると、「よきかな」
良いこと、という意が込められており、
お目出度い日ということでいただくのです。

茶道では、季節のうつろいを感じること、
日常の些細なものに心をくだくこと、もてなし
の心くばり、節目の儀礼、四季と暮らす知恵
など、多くを学ばせていただきました。

「世の中には、「すぐわかるもの」と、
「すぐわからないもの」の2種類がある。
すぐにわからないものは、長い時間をかけて
少しずつ気づいて、わかってくる」とは、
映画のなかで、印象に残った言葉。
それは、茶道に限らず書道やすべてにおいて
言えることではないでしょうか。 たとえ今、
わからないことがあったとしても、 いつか
きっとわかるときがくる。一日一日を好日と
ありのままに受け止め、ひたすらに進めば、
会得できることがあると。

そんなことを思いながら、今日は朝から
「蘭亭序」を全紙に全臨しました。
9年ぶりだったので、5時間もかかってしまい
ましたが、9年という時間をかけて気づき、
わかってきたことが確かにある、ということを、
ありありと感じた日。
今月中に全部で5枚は仕上げる!

そんな臨書のあいまに、やはり炉開きに
いただく亥の子餅とお抹茶で一服。
ん~。好日なり。

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